交通まちづくりとともに
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3章  自立期 2004-2012( 平成16年 〜24年 )101豊田市ITS情報センターの開設と、研究所の移転 2000年代に入ると、パソコンやインターネット、モバイルの利用が急拡大し人々の暮らし方を大きく変えたが、それに追随して、ITSも急速に進化していた。 先に紹介した「ITS世界会議愛知・名古屋2004」では世界中の先端技術や事例が発表されたが、そこではITSが新たな局面、セカンドステージに入ったことが実感された。民間企業においても、自動車、電機、情報通信などのITS関連技術が具体化しビジネスとして拡大しつつあり、展示会の内容にもそれが如実に現れていた。 こうしたITSのセカンドステージは、豊田市でもスタートしていた。その中心となったのが「豊田市ITS情報センター」である。センターは、世界会議が開催される直前の同年8月30日、豊田市の中心部(豊田市若宮町。現・TM若宮ビル1階)にオープン。国土交通省から豊田市に助役として出向していた菊池春海氏の「だれもがITSの体験ができる施設をつくってはどうか」という提案も、センター設立に大きく影響した。 そしてこのセンターの管理を任されたのが、豊田都市交通研究所である。これは地方自治法の一部改正で平成15年(2003)9月に新たに施行された指定管理者制度によって研究所が豊田市よりセンターの施設管理を受託したもので、豊田市と研究所の関係をさらに強固かつ良好に構

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