交通まちづくりとともに
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3章  自立期 2004-2012( 平成16年 〜24年 )971強まるニーズ、そして高まる存在意義ITS世界会議愛知・名古屋の開催 地方都市の交通に特化して研究する豊田都市交通研究所の名が、官民の枠を超え知られるようになっていた2000年代初期。研究所では平成16年(2006)に開催される「第11回ITS世界会議愛知・名古屋2004」に向けた準備を開始していた。研究所ではTDM(Transportation Demand Management/交通需要マネジメント)に続いてITS(Intelligent Transport Systems/高度道路交通システム)に関する研究を平成9年(1997)からスタートし研究の柱の一つとしていたが、世界会議での発表は、研究における一つのターニングポイントであると捉えていた。 同会議は世界3地域を代表するITS団体(欧州/ERTICO、アメリカ/ITS America、アジア太平洋/ITS Japan)が連携し、毎年共同で開催するグローバルな会議である。会議では技術開発にとどまらず、政策、市場動向など幅広い観点から情報交換がなされ、ITSの普及による交通問題の解決や、ビジネスチャンスの創出が図られてきた。

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