49回まちべんを開催しました!

 

●日時:平成27721日(火)18001900

場所:TTRI大会議室

テーマ:「運輸事業の人材確保の課題

話題提供者:福本雅之(豊田都市交通研究所 主任研究員)

参加者:23

 

最初に、司会役の豊田都市交通研究所の西堀主席研究員が本日のテーマについて説明しました。続いて、豊田都市交通研究所の福本主任研究員より、乗合バス・タクシー事業におけるドライバーおよび企画管理部門の人材不足の実態とその問題点に関する解説があり、自治体と交通事業者の役割分担・パートナーシップの重要性が報告されました。

議論の場では、「バスやタクシーの運転手の待遇が悪いだけなのか、電車や新幹線などその他の公共交通の運転手も不足しているのか?」との質問が挙がり、鉄道や新幹線の運転手は人気があり離職率も低い。その一方で、バスやタクシーの運転手は、労働時間が長くて辛いという声も聞かれるが、それ以上に運転手になった後のキャリアパスが見えづらいことが問題であることなどが解説されました。「ドライバー不足をどの様に考えていくべきか」との質疑では、免許制度の改編(地域限定免許、取得年齢制限の緩和など)・職の広報など運転手を確保するための対応策や、運輸事業としてお金をまわす経営努力の必要性が話題となりました。

また、「運転手不足の話は今に始まった訳ではなく15年前から対策を打つべきであった。しかしながら、安全性・定時制・接客面など公共交通に対する要求が高まり、ドライバーには相当なプレッシャーがかかっている。これらのプレッシャーが要因となって辞める人が多くなっていることも事実である。」とのコメントも寄せられました。

その他アンケートでは、「豊田市においても運転手不足による営業活動の断念への不安を聞いている。このテーマの議論はとても大切。」や「人材確保するために、地元の子供達に将来性のある仕事だとアピール出来れば良い。」、「移動手段の確保について、人を移動させるのか?ハードを移動させるのか?の転換も考えないといけないのかもしれないですね。」といったご意見をいただきました。ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!

 

 

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