まちべん特別編を開催しました!

 

●日時:平成26620日(金)18001900

場所:豊田都市交通研究所 大会議室

テーマ:「ブータンの交通事情

話題提供者:河合正吉(元JICAシニア海外ボランティア)

参加者:13

 

20119月から20143月まで、JICAシニア海外ボランティアとして活動された河合氏をお招きして、まちべん特別編を開催しました。

ご講演では、@ブータンの概要、A公共交通(航空・バス・タクシー)の運行状況、B道路交通の現状(自動車登録状況・交通事故)などのブータンの交通事情と、D現地での活動内容についてご紹介がありました。

ブータンの交通事情は、「航空については国際線2社(1社は国営)、国内線1社が就航しているが割高で、自動車での移動が主流である。しかし、山岳地であるため道路ネットワークが貧弱であるため国内を横断(約600km)するのにバスで2日かかる。」「自動車の登録台数は増加しているが、2012年の輸入規制で市民の入手が困難になってきている。」など、ブータンの経済性を踏まえて交通事情を解説頂きました。

またボランティアの活動内容については、各種法律が十分整備されていないこと、詳細な事故データが確認できないことから包括的交通安全システムの構築に向けて尽力され、学生を対象としたポスターコンペティションなどを交通安全啓蒙活動として実施された結果をご報告いただきました。また、今後モータリゼーションが進む中で、市内道路におけるラウンドアバウトや山岳道路など社会基盤整備の必要性に加え、若年層をはじめとした国民への交通ルールの周知・徹底が重要になることをご講演いただきました。

幸福の国といわれるブータンの交通事情についてあまり認知されていませんでしたが、国の社会情勢も交えて詳しく解説いただき、大変勉強になりました。ありがとうございました!

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