第17回まちべんを開催しました!

 

会場には市民のみなさま、事務局も含めて18名の参加がありました。

 


 日時:平成24年8月27日(月)18001905

 場所:ITS情報センター(みちナビとよた)会議室

 テーマ:「知的障がい者が抱える交通問題」

 話題提供者:三村泰広(豊田都市交通研究所 主任研究員)

 参加者:18名

 話題提供資料のダウンロード(pdf)

 


最初に、司会役の豊田都市交通研究所山ア基浩主席研究員が本日のテーマについて説明しました。

 


 つづいて、豊田都市交通研究所の三村泰広主任研究員より、知的障がい者の特徴、交通実態などを概説したのち、ヒアリング調査より整理された知的障がい者の交通問題について説明がありました。知的障がい者の特徴である判断や対応力の弱さが自転車との衝突の危険性や公共交通機関の利用しづらさに直結しており、交通環境下で大きな課題があることが解説されました。またその解消のためには、手段別に分離され、わかりやすく、統一された交通空間の整備が重要であるとの提案がなされました。


議論の場では「非常に難しい問題であるが、これらの問題が高齢者など他の交通弱者と共通する問題であるのか、違う特徴的なものなのかの整理をしながら空間の提案をしていくと良いのではないか」という意見や、「同じような障がいの程度でも親御さんの考え方によっては移動の際の同行状況に差がある。この原因を突き止め、対策を講じることが本人の自立を促し、介助者の負担を軽減すると思う」といった意見が出されました。また、「心のバリアを軽減することの重要性も大きいので、研究を進めてもらいたい」といった意見もありました。さらに「公共交通機関によっては路線の前に番号がついていることがあり、それは本人に教える際に非常に役立つのでぜひ様々な公共交通機関で進めて欲しい」といった意見も挙がりました。また終了後に実施したアンケート調査からは「難しいテーマだが、議論する機会を増やしていくことが大切だ」といった全体を通じての意見や「政策としては、費用対効果も求められると思う。社会が人間に対しどれだけ優しくなることができるかという問題かと思う。」、「様々な交通機関で知的障がい者への支援が均一であるべきだ。」、といった内容に対する意見を頂戴しました。


みなさまから頂いた多くの意見を踏まえて今後ともよりよい勉強会の場にしていきたいと思います。ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!